私は2016年に娘が生まれ、半年間の育児休暇をとりました。
当ブログは男の家庭進出をテーマに、実際に自分が家庭進出を実践し、レポートしたり体験を記録するをするブログとなっています。
今回はなぜ、男性の家庭進出が大事なのかを考察していきます。
これから家庭進出を考えているパパにおすすめの記事
当ブログでは男性の家庭進出をテーマに、主に子育て中のパパのために読んでほしい記事を書いています。
パパになる前の人へ
育休をとってみたい、可愛い我が子のために準備したい・・・!という人向けの記事です。
妻と家事・育児を協力したい人へ(家事・育児未経験者向け)
これから、妻と協力して家事・育児をしていきたい!と考えている人向けの記事です。
家事・育児をもっと楽したい人へ(家事・育児経験者向け)
すでに家事をしているが、もっと楽したい!もっと手間を省きたい!と考えている人向けの記事です。
女性の社会進出と男性の家庭進出は表裏一体
みなさんご存知かもしれませんが、日本は女性の社会進出が遅れている国です。
世界の「男女平等ランキング」では144ヶ国の中で114位(2017年)と、他の先進諸国と比較しても大きく出遅れていることがわかります。
http://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2017.pdf
この事実を聞くと、「女性の社会進出が遅れている」という印象をもたれる方が多いかもしれません。
もちろん、男女が平等でない背景には、女性の社会進出が遅れていることが原因として挙げられるでしょう。
ただ、これは女性だけの問題ではなく、「男女」の問題なのです。
「女性が活躍できる社会」が叫ばれて久しいですが、その前提には「男性の家庭進出」の考え方が必要不可欠です。
しかし、男性の問題は置き去りにされがち。
男性自身がこの問題に気づき、実際に行動することこそが重要なのです。
男が大黒柱で女が家庭を守る時代は終わった
すこし前の時代までは、「男が稼いで女が家事子育てをする」家庭というのは、ごく当たり前の光景でした。
事実、私の家もそうでした。母親は専業主婦で完璧に家事・育児をこなし、父親は毎晩残業して遅くに帰ってくる。
でも、そんな時代はもう終わりを迎えつつあります。
データで見る女性の社会進出
総務省統計局の「労働力調査」では就業者数の変化についてこのような事実を発表しています。
専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2017年
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構
図12 専業主婦世帯と共働き世帯|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)
2000年の共働き・専業主婦世帯数
専業主婦世帯(男性雇用者と無職の妻からなる世帯) ・・・916万世帯
共働き世帯(雇用者の共働き世帯) ・・・942万世帯
2017年の共働き・専業主婦世帯数
専業主婦世帯(男性雇用者と無職の妻からなる世帯) ・・・641万世帯(16年間で252万世帯減)
共働き世帯(雇用者の共働き世帯) ・・・1,188万世帯(16年間で187万世帯増)
共働き世帯数は専業主婦世帯数を上回って推移しています。
2000年ではほぼ同数だった共働き・専業主婦世帯ですが、2017年ではなんと1.7倍になっています。
17年で女性の労働環境は少しずつ変わってきました。
では男性はどうでしょうか。
女性は社会に出てきている。では男性はどうか。
女性、特に子育て世帯の女性が明らかに社会進出してきている中で、男性の家庭進出はどうでしょうか。
男性の育児休業取得率の推移をみていきましょう。
男性の育児取得率は直近のデータで3.16%。女性の81.8%に比べるとごく一部ということがわかります。
ただし、14年前の男性育児休業取得率は0.12%であり、ほぼ皆無だったことを考えると、少しは改善されてきたのではないでしょうか。
一方で、世界を見ると、ノルウェーは90%、スウェーデンは80%と女性とほぼ同じレベルで男性が育児休業を取得している国もあります。
そう考えると、日本はまだまだ、やるべきことがあると言えるでしょう。
女性は社会に、男性も社会に。誰が家庭に?
子育て世帯の女性は社会進出しています。男性の97%は育児休業を取得せずにいます。
家庭のことをするのは誰でしょうか。このまま家庭は女性中心で良いのでしょうか。
男性が家庭進出しないと、女性は肉体的・精神的・社会的に疲弊していきます。
家事・育児を一通りやったことある男性ならわかるかと思いますが、仕事しながら家庭のことは完璧にできません。
だから、夫婦で協力して家庭を守って、二人が大黒柱になる必要があるのです。
男性が家庭進出するメリット
男性が家庭進出するとなると、通常の仕事に、家事・育児がアドオンし、大変なイメージしか抱けない人もいるかもしれません。
確かに、仕事をしながら家事・育児をするのは大変です。
でも、大変さ以上に私はメリットの方が大きいと思っています。
仕事にメリハリがつく
家事・育児を夫婦で分担すると、まず色々と役割分担する計画を立てます。
計画を立てることにより、必然的に家に帰る必要性がでてくるので、残業を少なくするように工夫し、結果仕事にメリハリがつきます。
例えば、毎日のように残業をしていたら、分担計画したはずの家事・育児は成立しないでしょう。
夫婦で家事を分担することで、仕事に良い影響が生まれるのです。
お小遣い制から解放される
家庭進出すると、必ずぶつかる壁が「家計を誰が管理するか問題」です。
食材や日用品の購入を妻任せにせず、担当・分担すると、家計の予算コントロールが重要なことがわかってきます。
夫婦で家計をコントロールするという意識に立てば「妻からお金をもらう」という受動的な立場ではなくなります。
家庭は一つの"会社"だと思ってください。
収支計画をたてて、毎月黒字にしていかなければなりません。
家庭の財務状況を夫婦が揃って把握していれば、夫が「小遣いをもらう」ということはなくなるはずです。
夫婦で一緒にお金のことも考えて、ふたりで家庭内経理・財務部長を目指しましょう。
子供に好かれるようになる
育児も家庭進出のうちの大事なタスクです。
積極的に育児に関わることで、子供はママとパパ二人に分け隔てなく愛着をもつことができます。
ママにしかできないことは母乳による授乳だけ。あとは全てが同じ条件です。
寧ろ、出産後は産褥期でない男性の方が有利に家事・育児をすることができます。
積極的に育児に参加して、助け合いながら家庭を運営していきましょう。
これからは間違いなく男性も「子育て」の時代なのです。
まとめ
これからは「男性の家庭進出」がますます重要視されていくでしょう。
そして、それは机上の空論ではなく、ひとりひとりが実践して初めて成立するのです。
「男性の家庭進出」は「女性の社会進出」と同様に、社会のため・そして女性の活躍のためでもあります。
しかし、なにより家族のため、自分のために男は家庭進出すべきなのです。
当ブログを読んでいただき、少しでも男性の家庭進出を目指す人が増えてくれればと思います。
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